RAID構築

RAID構築方法のメモを以下に示す。


■事前準備(ディスクのフォーマット)
1.デバイス名(HDやSSD)の確認
# dmesg | grep -i disk

sdaやsdbが出力される

# fdisk -l

/dev/sdc


2.パーティションの作成
# fdisk /dev/sdc
コマンド(mでヘルプ):n ⇒[n]を入力し、新規パーティションを作成
コマンドクション
e 拡張
p 基本領域(1-4)
p ⇒[p]を入力し、基本パーティションを作成
領域番号(1-4):1 ⇒[1]を入力し、一番目のパーティションを作成
最初 シリンダ(1-1305, default 1):1 ⇒[1]or[エンター]を入力
終点 シリンダ(略)(1-1305, default 1):1305 ⇒[1305]or[エンター]を入力
コマンド(mでヘルプ):t ⇒[t]を入力し、パーティションタイプを設定
16進数コード(Lコマンドでコードリスト表示):fd ⇒RAIDは[fd]、LVMは[8e]を入力
コマンド(mでヘルプ):w ⇒[w]を入力し、変更内容をディスクに反映



■RAID0の設定
1.mdデバイスの重複確認
# cat /proc/mdstat
〜〜〜
unused devices: ⇒RAIDバイスなし(RAIDがあれば、違うスライス名で設定すればよい)


2.パーティションの割り当て
# fdisk /dev/sdc
16進数コード(Lコマンドでコードリスト表示):fd ⇒RAIDは[fd]

3.RAID0デバイスの新規作成(RAID0デバイスの作成)
# mdadm --create /dev/md0 --level=raid0 --raid-devices=2 /dev/sdc1 /dev/sdd1 ⇒mdadm [--create --level= --raid-devices=<使用する物理ディスク数(HDD,SSD)> <スライス名>]

4.作成したRAIDバイスの確認
# mdadm --detail /dev/md0 ⇒RAIDレベルやディスクアレイの全容量、使用したディスク台数がわかる

5.ファイルシステム作成
# mkfs.ext3 /dev/md0

6.RAIDバイスのマウント
# mount /dev/md0 /mnt

7.容量の確認
# df -h



■RAID1の設定

1.mdデバイスの重複確認
# cat /proc/mdstat
〜〜〜
unused devices: ⇒RAIDバイスなし(RAIDがあれば、違うスライス名で設定すればよい)


2.パーティションの割り当て
# fdisk /dev/sdc
16進数コード(Lコマンドでコードリスト表示):fd ⇒RAIDは[fd]

3.RAID1デバイスの新規作成(RAID1デバイスの作成)
# mdadm --create /dev/md0 --level=raid1 --raid-devices=2 /dev/sdc1 /dev/sdd1 ⇒mdadm [--create --level= --raid-devices=<使用する物理ディスク数(HDD,SSD)> <スライス名>]

4.作成したRAIDバイスの確認
# mdadm --detail /dev/md0 ⇒RAIDレベルやディスクアレイの全容量、使用したディスク台数がわかる

5.ファイルシステム作成
# mkfs.ext3 /dev/md0

6.RAIDバイスのマウント
# mount /dev/md0 /mnt

7.容量の確認
# df -h


○RAID1のディスク故障時の復旧
1.故障をシュミレーション
# mdadm --fail /dev/md0 /dev/sdd1

2.故障したディスクをRAID1メンバから切り離し
# mdadm --remove /dev/md0 /dev/sdd1

3.物理的にディスクを交換

4.新ディスクをRAID1のメンバに組み込む
# mdadm --add /dev/md0 /dev/sdd1

5.RAIDバイスのステータス確認
# mdadm --detail /dev/md0



■RAID5
1.RAID5デバイスの作成
# mdadm --create /dev/md0 --level=raid5 --raid-devices=3 /dev/sdc1 /dev/sdd1 /dev/sde1 ⇒mdadm [--create --level= --raid-devices=<使用する物理ディスク数(HDD,SSD)> <スライス名>]

4.作成したRAIDバイスの確認
# mdadm --detail /dev/md0 ⇒RAIDレベルやディスクアレイの全容量、使用したディスク台数がわかる

5.ファイルシステム作成
# mkfs.ext3 /dev/md0

6.RAIDバイスのマウント
# mount /dev/md0 /mnt

7.容量の確認
# df -h


○RAID5デバイスの拡張
1.新規ディスクの追加
# mdadm --add /dev/md0 /dev/sdf1

2.RAIDの構成変更(ディスク台数を3から4へ追加)
# mdadm --grow --raid-devices=4 /dev/md0

3.RAIDバイスのステータス確認
# mdadm --detail /dev/md0 ⇒Reshape Statusがなければ、再構築終了

4.マウント解除
# umount /mnt
# fsck /dev/md0
# resize2fs /dev/md0

5.RAIDバイスを再マウントして、使用可能なディスク容量を確認
# mount /dev/md0 /mnt
# df -h