情報伝達

私たちが、生活をする上で情報を送受信することは非常に需要である。意識、無意識を問わず我々の行動は、情報により左右される。情報とはなんであるのかを事前に整理、考察をすることで物事の分析作業を冷静に行えるようになることを目指す。


■情報とは?
 情報は、生物の行動に影響を与えるすべての事象である。環境中の光や音、神経の発火やホルモンなどの生体シグナルをはじめ、あらゆるものを「情報」とみなすことができる。歴史的には、事象、事物、過程、事実などの対象について知りえたこと、「知らせ」の意味で使われてきたが、情報理論の発展によって、より広い意味で使われるようになった。

Wikipedia(情報)から引用
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1


■身の回りの情報
 私たちの周りには、多くの情報があります。情報は、何らかの意図を持って発せられたものであり、何らかの効果をもたらす。では、身の回りの情報とはどのようなものがあるのか、整理します。
# 学術的に分析、整理したものではなく、自分なりにKJ法を行ったものです。


○発信する情報
1.発信者が意識的に発信するもの
・一人または複数人に対して相手を認識して送信する情報(例:通常の会話、学校の講義)
・一人に対して相手を認識せず送信する情報(例:ダイレクトメール)
・複数人に対して相手を認識せず送信する情報(例:このブログ、Twitter)


2.発信者が無意識的に発信するもの
・対象者は気付かない(意図しない)が、一人または複数人が対象者から認識する対象者に対する情報(例:寝グセ、体臭)
・対象者は気付かない(意図しない)が、一人または複数人が対象者以外から認識する対象者に対する情報(例:机の上の整理状況)


○受信する情報
1.受信者が意識的に受信するもの
・一人または複数人から相手を認識して受信する情報(例:通常の会話)
・相手が誰か認識できないが、自発的に取得する情報(例:WEB検索、テレビ)


2.受信者が無意識的に受信するもの
・人間が本能的に起こす行動により左右される情報(例:赤い色を見ると食欲がわく)
・一人または複数人、受信者自身から受信者は意識せず経験として得る情報(例:コンプレックス、トラウマ)


ユング
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%B3%E3%82%B0

フロイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%88



■情報の送受信
 人間は常に情報を送受信し、行動を行う。行動の中でも個人の行動に変化の与える情報は、発信する情報ではなく受信される情報である。つまり、個人がどのように情報を発信しても行動に影響はない。なぜなら、行動をする上での心の帰結は、情報がなければ発信することができないため、受信した情報から意識、無意識を問わず判断されるものであり、無意識の経験値や本能的な情報からである。一方、発信する情報は、受信した情報から意識的な判断や無意識的な情報から行動に帰結するものであり、受信された情報に従属された行動であると考えられる。


 受信情報は、たとえ全く同じものであっても別の情報として整理される。つまり、個人の経験値や暗黙知により、大きく左右されるものである。その個人の差異により発信される情報や行動に変化が現れ、いわゆる個性といわれるものになる。そして、それらが集まり社会が形成され、その社会の中で発信する情報や暗黙知が生まれ、個人の行動が変化するというスパイラルが繰り返されている。




■情報による行動の変化
 実社会の中でさきほどのスパイラルを利用しているのが、テレビ放映であり一般企業のマーケティング手法である。情報をコントロールする場合、発信情報をあまり与えず省く方法と発信情報を過剰に加えることによって行う方法(暗黙知により誘導する手法)がある。実例を挙げる。


●情報を省いた場合
テレビでのアナウンサーが伝えるニュース
日比谷公園では年越し派遣村ができ、仕事を求める人達が寒空の下で暖を取ることができました。さて、次のニュースです。有価証券報告書の虚偽容疑で公判中の堀江貴文被告の六本木の最上階にある自宅マンションで家宅捜索が行われ、65型液晶テレビワインセラーなど約33万円相当が差し押さえられました。」

# 日比谷公園の人と堀江貴文さんの生活の違いを強調することで印象をある一方向に向けようとしている。さらに、公判中であり被害を受けた人がたくさんいる中で、堀江さんがワインセラーを持ち暮らしていること強調している。さらに、事実かどうかは不明だが堀江さんは以下のように状況を振り返っており、それらの情報を省いている。
# ちなみに、この派遣村→堀江さんの報道への順番は、私が考えたフィクションです。
# 私は堀江ファンではありません。

>さらに208億円相当の資産をLDHに支払って和解し、そのLDHが昨年でた旧LD1株あたり約200円の判決に満足いかずLDHと和解せず、意味もない私の動産差し押さえを実行する旧株主の意向だけを伝え、私が208億円相当の資産を賠償していることを一切報道しない他マスコミ各社に憤慨している。正直、どこまで私を悪者にしたいのだろうか?既に自宅には強制執行する価値のあるものはほぼ存在しないと言っていい状態だ。これでもう一度強制執行をかける輩が居たらそれは100%完全に嫌がらせだ。

堀江貴文オフィシャルブログ(2010-03-11 10:43:54 マスメディアの未来は暗い。暗すぎる。。。)
http://ameblo.jp/takapon-jp/

○日刊スポーツ(ホリエモン帰宅あぜん、差し押さえられた)
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20100311-604755.html


●情報を過剰に加えることによって行う方法(暗黙知により誘導する手法)
八ッ場ダム報道
「この八ッ場ダム建設予定地の近くには、パン屋を50年間休まず続けている○○さんがいらっしゃいます。一方的な民主党の脱ダム宣言により、この住み慣れた土地を離れなくてはいけないのでしょうか。」

# パン屋という生活に密着したサービスが民主党によりなくなることを印象づけるように誘導している。さらに、ここのポイントは”一方的に”と付加することで、以前から政治家や官僚が周辺住民と(反対もあったにせよ)調整してきた歴史を無視して事実を歪曲化している。
# これも先程と同様、私のフィクションです。パン屋があるかどうかも知りません。


■結論
 上記のように見方によっては、情報はどのようにも変化するものだと考えている。よって、基本は与えられたデータから冷静に分類して、過不足があった場合にどのように変化するかを考える必要がある。さらに、その過不足の情報を得ることで、できるだけ正確な情報を得て物事を判断する必要がある。


○あとがき
尊敬している人のひとりである松下幸之助さんの言葉に以下のような言葉がある。こんな人間になりたい。

素直になれば、物事を色眼鏡で見ないようになる。赤は赤、黒は黒に見えるようになる。本質が見えるようになる。そうすると過ちが少なくなる。融通無碍な人間になれる。 〜 松下幸之助 〜